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能力開発の最も効果的な手段は、業務実践を通じた教育訓練 (=OJT:On the Job Training) です。 |
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組織において、戦略的かつ効果的にOJTを推進していくためには、「業務における成果行動を能力開発目標
として設定し、その成果行動を業務を通して習得する」という教育研修の仕組み作りが必要です。 |
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戦略的な能力開発を実現する教育研修のプロセスは次の通りです。(下イメージ図参照) |
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組織の行動指針や高業績者分析などから、その業務における成果行動 (以下、コンピテンシー) を明確
にし、能力開発目標として設定します。
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A |
組織におけるコンピテンシー実践度の現状分析/アセスメントを行います。
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B |
コンピテンシー実践度の現状を踏まえて、教育研修の企画設計を行います。
コンピテンシーの実践に必要な能力 (知識、スキル、ナレッジ等)を設定し、教育研修の対象者を決め、
業務におけるコンピテンシー実践を目標とした具体的な教育研修プログラムを設計します。
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C |
研修やワークショップなどの集合教育 (=Off-JT:Off the Job Training) の場で、対象者に能力開発の
機会を提供します。同時に、対象者はコンピテンシーを実践する能力開発計画を立案します。
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D |
研修終了後、対象者本人と上司でOJTのPDCAサイクルを展開します。
対象者は能力開発計画をベースに、上司のOJTのもと、業務にてコンピテンシーを実践します。
期間終了度、対象者と上司でコンピテンシーの実践度、能力開発目標の達成度をレビューします。
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能力開発目標の達成度は、対象者本人のキャリア開発の基礎データとします。また、能力開発目標の達成度を 上司の人材育成力の評価指標とすることで、管理職層の人材育成力を強化することも可能です。
※ 管理職の職務要件に「人材育成」が明記されていることが前提条件となります。 |
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組織として、能力開発の達成度を集計し、次の教育研修の企画設計に反映します。また、社内アセスメント
を継続的に実施し、組織力強化のPDCAサイクルを機能させることも重要です。 |